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お金のもう一つの価値

お金には3つの機能があると言われる。
交換・保管・尺度。

振り返れば、日常生活は交換の連続だ。
電気を使う、電車に乗る、コンビニでお菓子を選んで買う、給与を受け取る・・・。

企業でもまったく同じ。
人が働く(給与)、オフィスを選んで使う(家賃)、サービスを運営する(サーバー代)、売上(入金)・・・。

さて、スタートアップで交換・保管・尺度をもう一歩深く解像すると、別の価値がみえる。

気持ちよく払う/気持ちよく支払われる。
本当によくやってくれるよなー、本当にありがたいね、と言って支払うお金は活きたお金の使い方である。お金を受け取る場合も、支払う相手からこのように思ってもらえるのは極上の喜びだ。活きたお金とは、このような気持ちのやりとりが伴うことではないだろうか。

学ぶ。
しかしながら。本当によくやってくれるメンバーで創り上げたプロダクトを世に放ってみたが、ポジティブな反応が得られないことがある。となると、要所要所で活きたお金の使い方をしたものの、全体としては活きなかった、ということがある。根底となる方向性を間違えると、このようなことが起こりえる。

しかし、である。

ここから学びを得て、未来に得られるものがあれば、それはそれで活きたお金の使い方に変わる。スタートアップには試行錯誤がつきものだ。うまくいかなくてもそれを未来の大きな価値につなげることが、お金を活かすことになる。

心を落ち着かせる。
資金繰りがいつもギリギリの状態が続いたり、3ヶ月先にお金がなくなることがわかっている状況というのは、心が落ち着かない。心が落ち着ちつかないと思考と感情が歪みやすくなる。

まとまったお金の調達や入金があれば、心が落ち着く。日々に活力もでる。長期を遠望できる。お金の保管機能は心を落ち着かせ、未来を創る思考を与えてくれる機能でもある。

胆力が備わる。
とはいえ、スタートアップではギリギリの状態を何度かくぐり抜けるので、それはそれで、結果的に胆力が備わる。

深く感謝する。
そして、資金的に厳しい状況の中で、出資や融資を受けたりすると、これはもう本当に感謝の気持ちでいっぱいになる。

お金は単に交換のための道具に過ぎない。しかし、お金を通じて、気づかぬうちに、喜び、反省、学び、向上、感謝と、いろんな価値を手に入れていることになる。

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吉島彰宏(よしじま あきひろ)

起業成長のアシストが役割。資本政策が専門。ピースオブケイク、トレタ、クラウドクレジット、Dr.JOY、QON、ワンダープラネット、JARMEC、ウェルモに関与。

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