amazonが描く未来と戦略はどんなものだろう?

amazonのミッションは、
“ Our mision is to be earth's most customer centric company. “

そして目指す姿は、
“ The everything store “

「顧客中心主義で、あらゆる商品をあらゆる場所に提供する」。

優れた会社には、わかりやすいミッションがありますね。


amazonが重視する価値について、ジェフベゾス氏はインタビューで、

・品ぞろえ
・利便性
・低価格

と答えています。

顧客から見た重要な価値を、上手に3つの言葉で表現しています。
そしてこの価値基準はこれからも変わらないと思います。
顧客にとっての価値を3つの要素に絞り、経営の中心に据える、というのは、真似してもよさそうですね。


具体的には、

・あらゆるものがそろっていて、
・自分にとって最適な商品を勧められ、
・手で触れるように商品を選択し、
・お店に行くより早く楽に手に入る。

という感じでしょうか。


魅力的な購買体験を、テクノロジーで実現する。
購買プロセスが魅力的になれば、商品力のある高価格な商品も、もしかしたらもっと売れるようになるかもしれません。


あらゆるものがそろっていて
Amazon Freshは生鮮食品のEC。2007年に創られ、2008年からシアトルでサービスをスタートし、徐々に米国内でカバーエリアを増やしています。ECとしての取り扱いが難しい生鮮食品も、年数をかけながら取り組んでいます。

” Everything store “がミッションですから、「3年で黒字化しないから撤退」、みたいなことをしないのが素晴らしい。


自分にとって最適な商品を勧められ
同様、amazonは人工知能に注力していますが、ユーザーごとに最適化されたレコメンドができれば、画面ワンタッチ、または、ツータッチ以内、あるいは、音声での曖昧なリクエストでも最適目的物にたどり着けるかもしれません。


人工知能は、今後、特定の企業だけでなく、様々な企業がコモディティとして利用できる可能性が高いと思います。

ただ重要なことは、先んじて研究と実験をし、先んじて実用化することで、みんながやる前に顧客に「驚きと感動」を提供することではないかと。

これがビジネスで最も重要なことの一つである、顧客「第一想起」につながるのではないかと。

それが、圧倒的No1とそれ以外、を分ける1つの理由ではないかと。


手に取るように商品を選び
VRにも取り組んでいるらしいですが、真の目的はわかりません。

ただ、今はちょっと想像できないかもしれませんが、将来、商品に手で触れるがごとく商品を選べるようにするためかもしれません。ちょっとすごい世界になりそうですね。


確かに、現代の日常を、20年前は明確には想像しにくいものでした。ですので10年先、20年先はこのようなことが現実になっていても不思議ではないですよね。


お店に行くより早く手に入る
人工知能はもちろん、物流倉庫内のピッキングから、配送経路、自動運転まで、これからの物流業務でも肝になることは間違いなさそうです。


また、ご存知の通り、ドローンでの配送も実験を重ねていますよね。


オール自社物流の可能性
物流にテクノロジーを注ぎ込むだけでなく、この先、他社に任せている配送も自社で行うようになるかもしれません。FEDEXや宅配事業者が担っていることも自前でやり、配送のクオリティを高め、いまより顧客満足度を上げることも、当然にありえると思います。


長期的取り組み

何と言っても、世界市場は2,000兆円ですから、まだまだ先はあります。

amazonが10兆円売り上げているからといっても、全体のわずか0.5%です。
ECで見ても5%。


拡大の余地はものすごく大きくある。実現は20年スパンの計ではないかと思います。

ということは、まだまだ事業への投資が続き、まだまだ決算書上の利益は小さい状況を続けるのかもしれません。


宇宙開発はベゾス氏個人としての取り組み
宇宙開発については、ジェフベゾス氏個人としてBlue Origin社で行っていますが、当面は地上100km圏(ここから宇宙と言われる距離)にロケットを飛ばし、ロケットを再利用することを試みています。これは低価格の宇宙旅行の実現を目的としているようですが、現状ではamazonのビジネスとは直接関係がないため、個人としてやっているように思います。


超長期的な視点を超長期で貫く
話は異なりますが、SF漫画やSF映画をつくるクリエイターは、普通の人と違い、時々未来を覗きに行くような、タイムスリップするような時間があり、そこで見たことを作品にすると聞いたことがあります。


事実、過去のSF映画で見たシーンが、現実になっていることはたくさんありますよね。


amazonの拡大過程の中で、SF映画で見たシーンが日常的になってゆくのかもしれません。


“ earth's most customer centric company ”
“ Everything store “


ジェフベゾスという方は、超長期的な視点で事業を進める方のようです。これは本当にすごいところ。


「ジェフベゾス果てなき野望(日経BP社)」の中に書いてありますが、氏は、「ビジョナリーカンパニー」の著者、ジムコリンズ氏を信望しているといいます。

「ビジョナリーカンパニー2」に「弾み車」の話があります。軸のついた横置きの大きくて分厚い鉄の円盤を、最初はいくら押しても回らない。でもずっと押し続けると少しずつ回り始め、やがて押さなくてもものすごい勢い勢いで回るようになると。


売上高で10兆円となり、周囲から見ると円盤がもうグングン回っているように見えますが、本人からすると、まだまだ一生懸命押している段階なのかもしれません。


エブリシングストアーと言ってから20年。様々な否定的な評論を受けながらも、長期間にわたってブレずに進めてきました。そしてこの先も、人が無理だと言うことでも、ブレずに進めて行くのではないかと思います。

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吉島彰宏(よしじま あきひろ)

起業成長のアシストが役割。資本政策が専門。ピースオブケイク、トレタ、クラウドクレジット、Dr.JOY、QON、ワンダープラネット、JARMEC、ウェルモに関与。
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