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トレタのご紹介

現在関わっているスタートアップで、実務面のお手伝いをしてきた会社が4社あります。
ピースオブケイク、トレタ、クラウドクレジット、Dr.JOY。
4社とも素晴らしいプロダクトを生み出し提供しています。
関わりが古い会社からご紹介しています。

今日は株式会社トレタのご紹介です。
2013年6月に関わりが始まりました。創業前ですね。

トレタは、飲食店向けの予約/顧客台帳サービスの提供からスタートしました。いままで、約15,000店舗の飲食店で使われてきました。
飲食店では、予約を電話で受け付けた時、紙の予約台帳に手で記入する、ということが行われてきました。実際には以下のような感じです。

一目で現場の忙殺感が伝わります。

これを解消するために、PCベースの予約管理システムがありましたが、戦場のような飲食店の現場からすると、PCに不慣れな方々やアルバイトの方々が使えず、ほとんど普及していませんでした。

トレタはこれを、iPadのアプリという形に変え、人差し指1本で、銀行のATMでお金をおろすくらいの使用感にしました。

これが飲食店に大いに受け入れられました。

これだけ見ると、非効率をうまく効率化した、ということに過ぎませんが、トレタの本質はこれにとどまりません。トレタには、来店者様の情報やPOSと連動したオーダー情報が蓄積されると同時に、空席情報がリアルタイムで把握できます。実は、トレタに蓄積されるこれらの情報が、飲食店にとってとてつもない威力を発揮します。


●トレタの威力●
たとえば、飲食店にはリピーターを増やしたいというニーズがあります。しかし、お客様から予約の電話があった時に、その方がはじめての方なのか、3回目の方なのか、すぐにはわかりません。店舗で働く方々も入れ替わりますので把握がしにくいのです。

しかしトレタを使えば、電話してきた方がリピーターなのかどうか、すぐにわかります。2回目のお客様であれば、「特別扱い」することが可能です。自然、「オレの店」「ワタシの店」という気持ちになります。

以下は実例です。

これによって、坪月商が16万円から33万円と倍になったという事例です。
このほか、リピーターが3割〜4割増え、一気に人気店になったという事例もあります。

凄まじい威力です!

これは、トレタの本質から生まれた効果の氷山の一角ですが、この根源は、これまでゴミ箱に捨てられていた予約の情報、頭の中のアナログな情報を、デジタルで蓄積できることです。

そしていま、新しいサービスが次々にリリースされています。トレタコンタクトセンターも、先日のgoogle検索からの直接予約も、いまいる場所の近隣で、席が空いているお店をスマホで探せるToreta Nowも、トレタに蓄積される情報があるからこそ実現できています。

「紙の予約台帳をIT化した」
このたったの12文字からはじまったトレタの歴史は、革命的な出来事だったと言っても過言ではありません。

なぜこのようなプロダクトができたかというと、CEOの中村さんが過去10年以上飲食店を経営した経験、食文化への想い、ITの洞察、という3つに起因すると思います。

自分=飲食店が使いたいプロダクトをつくる。

ここから革命が始まりました。


●とてつもなく大きな潜在価値●
会社に集まったメンバーは、飲食店の繁栄を心から願う強い献身さを持っています。そしてメンバーのがんばりもあって、トレタはたくさんの飲食店から支持を頂けるようになりました。
創業段階から現在に至るまで、素晴らしい株主様にもめぐまれました。

しかし、トレタの未来からすると、ここまではほんの入り口に過ぎません

先ほどの坪月商やリピート率が上がったという話は、単に、トレタを使ってうまくやったぜ、ということではないと考えます。

もともとお店には、より多くの方々に喜んでもらいたい、再来店者様に感謝を伝えたい、という気持ちがあります。
でも、気持ちはあっても新たなアクションがみつからない。
そこでトレタを使ってみたら、その方法がみつかった。
お店で創意工夫を重ねることができた。
その結果、成果があがった。
ということと思います。

もう少し分解してみます。

そもそも飲食店の仕事というのは、本来はクリエイティブを必要とする仕事だと思います。

お客様にどんな食事を提供したら喜ばれるか?
どのような空間でどのように接客をしたら、気持ちよく過ごして頂けるか?
許させる費用と広さの中でいかに実現するか?

飲食店は過激な競争と消費者の素早い志向変化という、とっても厳しい環境にさらされています。なのでチェーン店も個店も、たゆまない” ”が要求されます。一般の企業よりシビアな状況に置かれているかもしれません。
だから本当は、ここに十分な時間を使いたいところです。

でも、まだまだ埋もれてしまっている。なぜなら、理想と現実の間には、渡れないほど深くて遠い” 日常 ”という谷間があります。
飲食店の日常では、なかなか時間にも気持ちにも余白が持てない、人繰りと資金繰りに忙しい、科学が使われにくい、といった事情が多いと思います。

しかしトレタは、この深い谷間を渡す橋となりつつあります。

飲食店はトレタを使うことで、特別なITの知識を必要とせずに、サイエンスの力を利用できる。時間の余白ができる。
そして、

食の仕事をクリエイティブでおもしろい仕事に変えてゆくことができる。
すると、飲食店に来店するお客様の笑顔が増える。
結果、繁盛して経営が安定する。

このような飲食店の未来をつくりつつあります。
しかも未来に向けて、まだまだプロダクト構想が考えられます。

お客様に喜んでいただけるというのは、飲食店にかぎらず、すべての働き手にとって最大の報酬であります。

これまでのトレタのプロダクト、これから生まれるプロダクトによって、飲食店はお客様のために、もうひと工夫できるようになる、もうひと手間かけられるようになる、ネクストアクションが的確になってくる。

言い方を変えると、トレタの使いやすさとデータの力で、飲食店の皆様がクリエイティブとホスピタリティを最大限発揮できるようになる。すると来店者様が喜ぶ、常連様が増える。結果的にお店が繁盛する。

これをキレイ事でも絵空事でもなく現実化してゆけることが、トレタのとてつもない価値だと思うのです。

正直、トレタが放つ未来価値の天井が見えません。

こんな素晴らしい会社の、創業時から携われていることは本当に幸せです。