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「Trillion Dollars Coach」という本に大いにインスパイアーされた。

ゴールデンウィークに、ビル・キャンベル氏について書かれた「Trillion Dollars Coach」という本を読んだ。優れた企業の根源について書かれている。

氏は日本ではあまり知られていない。

フットボールのコーチからビジネスの世界に転身した方で、Appleのスティーブ・ジョブズ、Googleのエリック・シュミット、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、amazonのジェフ・ベゾス、・・・と、現在、世界的に活躍している錚々たるCEO、経営チームの多くが、氏のコーチングやアドバイスを受けていた。

多くのエグゼクティブから敬愛され、各企業の成長と発展に大きな役割を果たした。エリック・シュミットも「Googleが成長できたのはビルのおかげ」と語る。

本からは、人の成功を心から願うキャンベル氏の人柄に、皆が感化されてきたことがよくわかる。

人間に対する深い慈愛の持ち主なのだ。


ただ、残念なことに、2016年に75歳で他界した。

私は氏の生前から、少しでもその片鱗をかじりたいと思い、氏の著述やインタビューなどを書籍やウェブで探し回っていたが、あまり多くのことが出てこない。

氏がスポットライトを浴びることを好まなかったからだ。
無名ではないにせよ、無名有力という言葉を思い出す。

しかし、亡くなった2016年の秋、エリック・シュミット氏が、「How Google Works(日本経済新聞社)の次はビル・キャンベルについての書籍を出すかも」と発言しており、私は出版されるのがいつかいつかと待ちこがれていた。

そして2019年の4月16日、ついに書籍が出た。
ただ、まだ英語版のみで、日本語版はいつ出るのかわかない。

なので、1文1文につまずき、四苦八苦しながら、英語版を読んだ。


この本のテーマは人間と組織だ。

メンバーはどうしたら最高の成果を生み出せるのか?
それは上席者としての命令や叱責ではなく、
彼らがあなたと一緒の部屋にいて、各々が価値があると感じられることだ。
ベストチームは心理的な安心の上に存在する。
そのスタートラインは信頼である。
「あなたは、チームなしに何も成し遂げられない。」
ビルが求めるのはチームファーストの姿勢だ。

氏と接してきた約80人のエクゼクティブの対話エピソードを通じて、これらの源泉が具体的に記載されている。

たとえば、GoogleのCEOの立場にあったエリック・シュミットでさえ、重大な意思決定の際に、チームファーストの精神を忘れ、氏にたしなめられて我に返ったエピソードが記載されている。

敬意(respect)、無私(selflessness)、高潔(integrity)、謙虚(humility)といった単語が何度も出てくる。

通常のビジネス書籍のような、戦略・ノウハウ・専門知識ではなく、人間が構成している会社にあって、人間として大切なことを軸に書かれているのが最大の特徴だ。

久しぶりに目が覚める内容で、大いなる養分となったことは言うまでもない。

そして、恐らく生涯かけても到達しない氏の領域に、少しでも近づけるようになりたいと思うGWだった。


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吉島彰宏(よしじま あきひろ)

起業成長のアシストが役割。資本政策が専門。ピースオブケイク、トレタ、クラウドクレジット、Dr.JOY、QON、ワンダープラネット、JARMEC、ウェルモに関与。
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