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Facebookは広告収入以外にどんなマネタイズ方法があるのだろう?

会社が大きくなってきたら、何か1つに依存した状態というのはよくないですよね。
大口取引先、単一のプロダクト、特定の人材・・・

Facebookの現在の売上は、ほとんどが広告収入ですが、他のマネタイズ方法や、他にマネタイズできるプロダクトを増やしたい、という課題があったと思います。


他のマネタイズ方法を、どのように考えているのだろう?
新しいマネタイズ候補の筆頭が、” messenger “ということで、これは、2016年4月に開催された、Facebook外の開発会社・開発者向けに開かれたF8というカンファレンスで発表されました。

そもそもmessengerの始まりは?
messengerは、元々、Belugaというメッセージングツールの会社のプロダクトが始まりです。

2011年にfacebookがBelugaを買収。
facebookが一からつくったサービスではないのですね。

ちなみにBelugaという会社は2010年にgoogleのメンバー3名がつくった会社。3名のうち2名はいまもfacebookに在籍しています。代表のBen Davenport氏は2014年にfacebookを辞めて、BitGoというBitcoin系の会社を共同創業しています。

その後、Belugaはfacebook messengerにガワを変え、今日に至っていますが、現在は10億人のユーザーがいるとされています。messengerは早くからfacebookとは別アプリとしても提供されてきました。


最近のmessengerの動向は?
messengerは機能と質が向上しています。スピード、電話の品質、ビデオ通話、友達ではない人とのメッセージ交換、絵文字・・・。使う回数と時間が増えるように、プロダクトをどんどん進化させています。これは、ユーザーの利便性を向上させるという目的と同時に、新しいビジネスチャンスを広げるための土台作りと思います。


責任者David Murcus氏の招聘目的は?
2014年に、David Murcus氏がmessengerの責任者に就任しました。この方は元々シリアルアントレプレナーで、過去、会社をつくっては売却し、Zongというモバイル決済会社をつくった方です。このZongも2011年にPaypalに売却し、同氏はその後PaypalのPresidentにまでなっています。

このスカウティングの目的は、当然、messengerに決済機能を持たせ、新しいビジネスモデルをつくること、と思います。

決済機能を付けることで、少なくともECやUberなどの有料サービスの連携、個人間決済(日本ではまだできないが、海外では既に普及している)が可能になりますよね。


マネタイズの方法は?
F8というカンファレンスでは、今後10年のロードマップが発表され、messengerの今後のビジネスモデルについても触れられました。

messengerでのマネタイズ方法は、広告ではなく、商品やサービスの購入のおすすめをして、購買につなげるプラットフォームになる、ということらしいです。

ユーザーが何か購入したいものをメッセージでリクエストすると、自動的に選択肢を返信してくる、という感じでしょうか。

例えば、友達にプレゼントをしようと考えた場合、メッセンジャーで「プレゼントは何がいいかな?」と送ると、BOTが自動的にプレゼントをおすすめしてくれる。こんな世界観でしょうか。

そもそも、毎日おびただしい数の情報がFacebookにもmessengerにも蓄積されています。facebook側で個人の好みを把握できるとすれば、適したものを勧めてくれる可能性は大きそうですね。今までにない購買行動の場になるかもしれません。


最終的には、購買行動の入口=購買のポータルになる、ということでしょう。

この試みは、人工知能を利用したBots for Messengerを使っています。そして、当初から企業を巻き込んで進めているようです。航空会社、ホテル、Uberなどの旅行関連、、MLB、NBAなどのスポーツ関連、ウォルマートなどのショッピング関連、CNNなどのメディア関連の企業群が参加しているようです。

まずは、1つあるいは少数のカテゴリーでスタートして、徐々に取り扱う商品を広げてゆく感じでしょうか。

これがユーザーにとって快適に感じるところまで仕上がると、世界中に普及しそうですね。


やりながらマネタイズ方法を見つけてゆく
全ての根底は、「個人の情報」と思います。messengerの電話にしてもビデオ会話にしても、ユーザーの利便性を追求すればするほどユーザーは使い、ユーザーが使えば使うほど、ユーザーの最新の情報が収集できる。常に最新の個人の情報・嗜好性を詳細に把握できることこそが、facebookの決定的な差別化要因であり、マネタイズの基盤であると言えます。


見逃せないのが、facebookもmessengerも、はじめからマネタイズモデルありき、ではないことです。ひたすらユーザーの利便性を追求し、多数のユーザーが利用する中でたどりついたビジネスモデルと思います。これが、従来産業とネット産業の戦い方の違いかもしれません。


さて、Facebookはこれまで高額な企業買収をしてきましたが、金額以上の成果は上がるのでしょうか?

長くなったので、次回にします。

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吉島彰宏(よしじま あきひろ)

起業成長のアシストが役割。資本政策が専門。ピースオブケイク、トレタ、クラウドクレジット、Dr.JOY、QON、ワンダープラネット、JARMEC、ウェルモに関与。
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