スタートアップの資金調達 調達に成功したプレゼンスライドの構成例

前回、資金調達の武器は「物語」といいましたけど、物語って、おもしろいものですよね。

同じように、なるほど感のあるビジネスプランは、本当におもしろいです。だから、プレゼンスライドが紙芝居のように思えることがあります。

もちろん、物語といっても、映画のような最後にどんでん返しとかは必要ないです。
あったらおもしろいけどw

私たちは、話を通じて「なるほど、そういう未来はあるかもしれない!」をわかりやすく伝え、共感する人を増やしてゆきたいです。

それで、わかりやすく伝える上で、構成ってとても大切です。なぜなら、小説なら起承転結、論文なら序論・本論・結論とあるように、プレゼンにも聞き手にわかりやすい構成ってあるんじゃないかと。

そこで今回、資金調達ができたプレゼンスライドをいくつか見返しました。その構成をまるっとまとめてみますと、

1.なぜこの事業をはじめたのか?
2.主要登場人物のプロフィール
3.プロダクト
4.5年先の未来構想
5.5年先へのあらすじ

こんな感じです。

この合間・合間に、事業の進捗・アライアンス状況・業界動向などなどを入れるのですが、かなり個別の話になるので、今回はカツアイします。

プレゼンはこちらが一方的に話す行為ですよね。聞き手が受け取れるのは20-30分です。この20-30分で話のエキスを伝えます。ですから、いかにたくさん盛り込むかではなく、内容をいかにシンプルにしぼるか、です。

それで、プレゼンから漏れる情報や、質問を受けるかもしれない情報は別につくっておいて、プレゼン終了後に、相手の質問に答える形で話す、または、質疑応答が途切れたら話すと、聞き手の頭に入りやすいと思います。

次回以降に、上の各項目をもう少し掘るとして、以下に概略を記載します。

1.なぜこの事業をはじめたのか?
この事業をはじめた理由こそ、つかみどころです。相手の心のスイッチを入れにいきます。

2.主要登場人物
「1.なぜ事業をはじめたのか?」を、創業者のプロフィールとあわせて、ここで話すのもよいです。あと、「このメンバーならできるんじゃね?」というのもワクワク感の源でもあります。

3.プロダクト
顧客やユーザーにフォーカスした話です。事業の肝ですからね。ここは次回以降にもう少し深く考えます。

あと、すでに世にあるプロダクトを置き換えてゆくようなビジネスと、2003年頃に、まだ普及していない「SNSをやります」というのでは、主張ポイントが異なります。
前者はニーズがわかりやすいけど競合他社との差別化を主張し、後者はこんな世の中になるかもしれないという世界観の主張になるのかな。
さらに、事例や類例があるとイメージの濃度が上がりますね。

4.5年先の未来構想
いまのプロダクトだけで未来を構想するか、今後考えられるプロダクト構想を含めて描くかは各社様々。5年先にたくさんの顧客やユーザーが喜んでいるような、起業家の「想い」の積み上げが表現できるとよいですね。

5.5年先へのあらすじ
ここは、創業間もない会社と、創業後5年経っている会社とでは、あらすじの具体性や粒度は変わります。創業間もない会社は、まだ、どの経路で進めばよいのか、どんな施策を打ったらよいのか、実感がつかめないかもしれません。ただ、よ〜く考えてイメージはつくっておきたいですね。
逆に創業者5年経っている会社であれば、「このボタンを押せばイケるんじゃないか」というのがわかっている場合もあるでしょう。

最後に業績のあらすじ(今後5年の売上高・経常利益・一番重要なKPI)を示して締めくくる。

簡単にまとめると、WHO、WHY、WHAT、HOW、を話すことになります。シンプルですよね。

次回は、「1.なぜ事業をはじめたのか?」をもう少し深くみます!

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吉島彰宏(よしじま あきひろ)

起業成長のアシストが役割。資本政策が専門。ピースオブケイク、トレタ、クラウドクレジット、Dr.JOY、QON、ワンダープラネット、JARMEC、ウェルモに関与。
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